Football Diary...

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運とノリで高校サッカー優勝を経験した私が淡々と粛々と綴るFootball日記。

(44) JL22 川崎フロンターレ vs 鹿島アントラーズ

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今年、一番生で見たかったのが等々力で行われたこの試合。

しかし、バカンスを優先したため、生で観戦することができず。

DAZNで拝見しました。

 

圧倒的、いや芸術的な強さを感じました。川崎です。

鹿島相手にこんな素晴らしいゲームをするなんて。

まず、サッカーに置いて一番失点をしてはいけない時間帯というのは、前半の終了間際。

2番目が後半の立ち上がり。

前半の終了間際は、選手がこのまま前半を終えようという心境の中、失点することで、精神的ダメージが大きく、ハーフタイムで休むことができない。

後半の立ち上がりは、これから行こうというタイミングで失点するので、精神的にくる。

その時間帯に見事にGOALを決めたのがこのゲームの川崎です。

鹿島の強さは、そういう時間帯に滅多に失点をせず、逆にそういう時間帯に仕留めます。

しかし、今回はやられてしまいましたね。

 

まず川崎の前半の素晴らしさですが、

一人一人の戦術理解度が凄まじく高く、今何をするのか。と言うのを全員が体現しているというところです。

 一人一人のボールを扱う技術が高く、立つ位置もいい。

常にmoveをし続けることで、パスコースを作り続ける。

相手の重心の逆をとり続けることができている。

憲剛、阿部が落ちてきても、誰かが裏に抜ける。

サイドにボールを入れ、中央にスペースをあけ、

バイタルでは、ペナ角を使う。

これ以上ないボール運びでシュートまでスイスイいきます。

大島とネットの判断が際立って良く、ボールを散らす、入れる、運ぶがパーフェクト。

テレビゲームをしているかのごとく俯瞰している。

守備の切り替えも早く、CBの守備意識の高さで、鹿島のFWにボールを納めさせない。

 

鹿島としては、誰を捕まえたらいいのかが難しく、ギリギリでバイタルで防ぐといった状況。

 

ただそれでも鹿島は金崎やレアンドロが前を向くことができたときは鋭いカウンターをみせ、

得点による流れの引き寄せを試みますが、惜しくも、、。といった状況。

 

また、鹿島のボランチが前を向いてもらうことができず、ボールが運べていませんでしたね。

その理由は、三竿のもらい方とかにもありますが、阿部、憲剛の守備のうまさがあるからでしょう。

鹿島のCBやSBがボールを持っている際のボランチのパスコースの消し方が秀でていました。

 

その結果、鹿島はうまくボールを運べず、大きく蹴るといった形で、中村充孝が機能していませんでした。

 

鹿島は、前半の最後に三竿をCBに下げ、遠藤をボランチにし、レアンドロをシャドウに移行させ3-4-2-1に変更。鹿島が3バックを敷くなんて。。。よっぽど何かを買えなくてはまずいと大岩監督は感じたのでしょう。

また、中盤の運びが悪いので、ボールを納めることができる遠藤を真ん中にした、DFラインでの捕まえを物理的に人数を増やすことで可能にするというようなところが狙いではないでしょうか。

 

しかし、3バックにした代償か、西の戻りが数コンマ遅れてしまい、失点をしてしまいました。

 

そんな前半でした。

 

続いて後半です。

立ち上がりに、シュートセンス、技術抜群の阿部さんがゴール。

しかし、そこからの鹿島はいつこのフォーメーションを練習したんだ?と感じさせる戦術理解度の高さを見せてくれましたね。

鈴木がシャドウに入り、動き回ることで的に掴まさせずスペースを作ります。

遠藤が、守備ラインから組み立てる、サイドに散らすことができるようになります。

三竿が右CBになることで、前線への供給もスムーズになります。

それに伴い、西が裏をとる動きを再三見せ、車屋の背後をとります。

全員の連動がスムーズになり、ゴールチャンスも多く訪れました。しかし、そこで決めることができず、家長のスーパーゴールで川崎は3点目を決め、ゲームを決めましたね。

それまでは、3バックの左に昌子が入ったことで家長を抑えてましたが、

この1本に関しては、カウンターからで遠藤の対応が軽く、家長の技術があれば当然のごとく仕留めてきました。

ただ自陣からのランニングから、角にすんなり決めるところはスーパーですね。

この失点を見ると、その前にスローインから鈴木が取られるところがスタートなのですが、ゲームがちょっと中断した中で、川崎の選手はここぞというばかりのプレスからボールを奪い、カウンターを仕掛けてきました。

 

この辺の、ゲームを読むところが鈴木には欠けている部分かなと。

 

ただシンプルに点を決めれるメンタリティは素晴らしいところです。

結果的に1点をとりましたからね。

 

前半だけを見ると正直、川崎が圧倒的に支配をしゲームを終わらすのかと思いましたが、

鹿島の後半のゲームは前半のものとは全く違いましたね。

この辺が鹿島のゲームを見る楽しさです。

 

流れを運ぶプレー、流れを維持するプレー、この辺りが常勝鹿島の所以ですね。

まぁ鹿島贔屓に話すとそうなります。1-3という結果ではありましたが。

今年はシーズンダブルで川崎は勝ちましたが、次回はとても楽しみになりますね。

 

川崎は、どうしても押し込まれるとボロがでがちです。

(なんども言うけど結果1失点だけど。)

 

いや、しかし総じてとても面白いゲームでした。

 

一人一人の戦術理解が高い人間が、22人集まることでこんなにも楽しいゲームが見れるというところが、

サッカーというスポーツの面白さですね。

 

このゲームの最大のポイントは、誰がどう見ても家長の3点目ですね。

鹿島の流れを止め、勝利を確実なものにしました。

 

このゲームの勝利で川崎はさらに加速するでしょうね。

 

Jリーグまだまだ見所盛りだくさんですね。

 

では。