守備のラインを高くするとは?
今日は、CLのアーセナルvsバイエルンのゲームを見て感じたこと
すなわち、表題の守備ラインについて私が思うことをフットボーラーの意見として
書いていきたいと思う。
まず、16-17 CL round16のこのゲームで、
しきりにアレクシスがDFラインや中盤の選手に向かって、
上げてこい!!!という指示を出していたり、後ろが連動していないことに、
対しての憤りを表すシーンがあったのをご存知だろうか。
このような形だ。
この時の右は、チェンバレンだ。
確かに、彼のポジショニングは低かった。
というのも、相手の左SBはアラバだ。
彼の攻撃参加の能力の高さは、誰が見ても明らかだ。
そして、左SHにはドウグラスコスタという化け物な突破力を誇るウィングがいる。
そんな状況では、確かに無視はできない。
しかし、それは右でもそうだ。
むしろ精度で言えば、右のロッベンやラームのが高い。
こういう選手の名前で見てしまうと
サッカーはチーム戦術であるが、
いかに個人戦術で上回ることができるのか。と
いうのは、明白だ。
しかし、その個人戦術をチーム戦術でカバーしたのが
PSGでもあるわけだ。
さてここで一度本題に戻りたい。
なぜ守備ラインを高く取ることが必要なのか。
それは当然、高い位置でボールを奪うことに成功すればそれだけ高い位置から攻撃を仕掛けることができるからである。
だがそのためには、全員の勇気を持ったプレッシングが必要なのである。
アレクシスがどれだけ、激しいプレスでパスコースを限定させたとしても、
ボランチ、サイドハーフ、DFラインがついてこなければ全く意味をなさないのだ。
これが一昔前のCBだったら、おそらく一人のFWの激しいプレスで、
簡単に相手のCBはボールをロストするか、簡単にSBへつないだり、
大きく前線に蹴るだろう。
しかし、現代のCBには足元の技術が備わっている。
フンメルスが何度もスーパーな縦パスを入れていただろ?
普通のプレスくらいでは、簡単にボランチやFWにつけれてしまうのが、
現代の超優秀なCBだ。
そしてボランチは、ピッチ上の指揮官であるシャビ・アロンソが待ち構える。
ポゼッションチームの肝は、CBのパスセンスだが、要はボランチと行っても過言ではない。
PSGがBERにポゼッションさせなかった理由は、カバーニがブスケツをフリーにせずに、CBにチェイシングができていたからだ。
そういう面では、球際の激しさに優れるアレクシスだが、エジルとの守備の連動がイマイチなので(正確には、エジルの守備でも運動量のせいだが)容易にパスを通されてしまっていた。
アーセナルは、守備の連動においてはあまり得意ではないのではないか?と私は感じている。
それはプレミアでは主導権を握るゲームのが多いからだ。
だから、こういう格上の相手になった時にうまく勝つことができない。
プレスをかける時は、FWの戦術理解が高いプレッシングとそれに合わせた後ろの人間の【連動】ができるかがKEYなのだ。
後ろの人間が連動できない理由もいくつかある。
例えば、FWのチェイシングが甘いため、守備ラインを上げることができない。
(ボールフォルダーがモーションを取れるくらい余裕があると、バックしなくては行けないからね。)
(その瞬間に、FWが裏をとる振りをして足元に来たら、優秀なFWはそこで起点になるのだ。)
(守備ラインの話をしたいが、いかんせん技術が高い方が結局が優位に立てる。という話に落ち着いてしまう、、、笑)
後ろの人間が連動できない理由の他には、緻密な動きができない性格の問題も出て来たりする。
あとは、個人的な能力(脚の速さ、スタミナetc)などなど。
じゃあ、それだけの要素が必要であるのに、
前線からのプレスが必要なのか?
守備組織を低めに作って、ゾーンで守ればいいのではないか?
とそういう声が聞こえてきそうだ。
しかし、そこは私はヴェンゲルではないので、なぜプレッシングを選んだのかはわからない。
結果でいうと、ダメだったという話。
ゾーンディフェンスで守って、ポゼッションで組み立てるという選択肢もあったがヴェンゲルはそれを選ばなかった。
その辺は、ちょっと調べてないが。。
つまり、
守備ラインを高くするサッカーは表裏一体であるということ。
だがそれは、守備ラインを低くするということでも同じことだと言える。
僕の個人的な意見で言えば、
圧倒的に前者だ。
そういうサッカーで結果を残したことがあるのが最大の理由ではある。
この辺の話は、また後日綴りたいと思う。
では。