(55)【(生)緊迫の均衡を破ったのは青木の負傷退場のおかげ】 JL32 鹿島アントラーズ vs 浦和レッズ
20個目のタイトルに向けてまた一方前進してくれました。
残り2試合(柏、磐田)のどちらかに勝利すれば問答無用で優勝が決まります。
鹿島vs浦和。選手入場。 pic.twitter.com/J3Qmfgc9At
— Ari (@shunta_fb) 2017年11月6日
さて、レッズ戦を振り返ります。
直接のマッチアップというわけではないですが、このゲームのポイントは、鹿島のボランチ三竿、浦和のアンカー青木のデュエルだったかなと思います。
マリノス戦からではありますが、僕は三竿をかなりいい選手と思っています。
生でみるとその良さは更に際立っていました。
攻撃時のポジショニング、ボールに対するアグレッシブなディフェンス、黒子に徹するシンプルなボール捌き。
21歳でこのレベルで落ち着いて状況判断をするプレーの数々は、
スーパーではないですが、かなり伸び代が詰まった選手です。
ボールを止めて蹴る、叩くという3つの動作に関してとてもハイレベルです。
あとは、プレスが激しい時にレオシルバのように1st touchで運べたり、ブスケツのようにいなすことができるようになれば、日の丸も狙えそうな気がしますが、まぁ同じポジションには井手口だったり、潰せて、運べて、展開できてをスピード感を持ってできるプレーヤーがいるので難しいですかね。
レッズは、柏木が裏に流れる動きと数々のパス、長澤の運び、武藤、ラフェルシルバの仕掛け、興梠の納まりと得点力。
と怖い武器が多々ありますが、三竿を中心に、相変わらずの昌子、植田が中央をシャットダウンすることで、結局シュート3本で浦和を抑えました。
素晴らしすぎる出来です。
昨日のルヴァンのセレッソほど、綺麗な守備組織を構築している訳ではないですが、
ブロックを作り、人に厳しくあたり、マークをついていくところ、受け渡すところそしてスピードのあるカウンター。
ここ数試合の前半ですぐに失点をしてしまう鹿島ではなく、
かなり集中力を高く維持した戦いを見せてくれて、鹿嶋まで足を運んだ甲斐がありました。
対するレッズは個の守備の強さが目立ちました。
特に2番のマウリシオと青木。
マウリシオは、自分の前にいるプレーヤーにほぼ自由にプレーさせず中央に鍵をかけてましたね。対人が非常に強く、金崎に対してのアプローチが秀でていました。
青木はワンボランチですが、周辺をうろつく土居やレアンドロをきちんとケアしつつ、縦パスも狙ってうまく回収ができていた印象です。
お互いに非常に守備が硬いので、緊迫したいい試合を90分続けてくれました。
戦前の個人的な楽しみは、西の足元と長澤和輝の運びでしたがどちらも予想通りハイパフォーマンスでとても勉強になりました。
西は本当に憎たらしいプレーを見せますね。
おそらく、根っから性格悪いでしょ。じゃないとあんなに相手の嫌がるプレーをし続けることはできないんやないかという持論です。
相手との間合いの測り方や、ボールを持った時の落ち着き、パスコースを作り出せるうまさ、読まれても浮かすことで打開する技術。
サイドバックでこれだけタメができるのは、チームとしてでかいです。
長澤は、元々攻撃的な選手で大学の頃から圧倒的技術を見せてましたが、浦和での守備の貢献も素晴らしく代表選出も納得できます。
ボール保持した時への力強い運びと推進力も流れを引き寄せる武器ですね。
ギャップで縦パスを受け手というより、横パスを受けて運ぶって方が多いので自分の得意なプレートとは少し異なりますが、それでも相手のコースに入るドリブルの仕方などは参考になりました。
特に60分頃に中盤で縦に運び、レアンドロに自分からぶつかりイエローを誘発させるプレーは中々日本では、学べないマリーシアではないかと。
さて、ゲームは、後半も引き続き鹿島は人とスペースを巧く埋める守備を行い、ゴール前までボールを運ばせることもそんなにせずにゲームを進め、
ショートカウンターの攻撃から西がクロスをあげ、レアンドロが合わせ先制を80分に。
その後も鹿島らしい勝つためのプレーを全ての選手が判断することで、
勝利を引き寄せてました。
最高すね!!!
では。